2018年02月28日
ガングリオンに対する鍼灸治療
1.ガングリオンとは
強く打ったとか捻挫をした覚えがないのに、関節の周辺にあずき大からピンポン玉の大きさまでのコブができることがあります。
これはガングリオンと呼ばれ、関節包(関節を包むふくろ)や腱鞘(腱を包む鞘)の変性により生じると考えられています。
このガングリオンという言葉には「塊」という意味があり、瘤の内部にはゼリー状の粘液が充満しています。
また、男性よりも女性に多く、女性の発症率は男性の約3倍です。
2.症状
関節の周辺や腱鞘のある場所に、円形もしくは楕円形の袋状の腫瘤ができます。
軟らかいものから硬いものまであります。
通常は無症状なことが多いのですが、時々、神経のそばにできると神経を圧迫して、しびれや痛み、運動麻痺などを起こします。
手を使いすぎると腫瘤は大きくなることがあります。
3.好発部位と原因
手首、手背、膝窩(膝のうら)などに出ることが多く、靭帯や腱鞘、神経内、半月板のほか骨内にも発生します。
関節包、靭帯周辺の滑膜細胞、線維芽細胞などが繰り返し刺激を受けた結果、粘液を産生し小嚢胞(袋)を形成、
さらにそれらが集合してできると考えられています。
したがって、この袋状のガングリオンは関節や腱鞘につながっており、
関節や腱鞘から送り込まれた関節液や滑液が濃縮されてゼリー状となって腫瘤の袋の中に詰まっていると考えられています。
4.西洋医学に基づく治療方法
患部に注射を刺してゼリー状の液体を抜き取る治療が一般的です。
しかし、この方法だと再び液体が溜まって再発する可能性があります。
何度も再発する時は手術によってガングリオンを除去することもあります。
可能性は低いですが、この場合でも完全に再発を防げるわけではありません。
5.鍼灸治療
東洋医学的に診ると、冷えや内臓機能低下により身体のバランスが崩れたため、
関節周辺に余分なものが停滞してしまい、ガングリオンが発症していると考えます。
治療方法は、組織の代謝促進を目的に、患部局所への温灸や患部周囲に刺鍼を行います、
場合によっては、患部以外に鍼灸治療を行うことでガングリオンが治癒することもあります。
ガングリオンでお悩みの方は是非ご相談下さい。早期治療をおすすめ致します。
(文責:吉田)
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Posted by 清野充典 at 16:51│Comments(0)
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