2017年04月14日
リウマチに有効な鍼灸治療
関節や関節の周囲の骨・腱・筋肉などに痛みが起きる病気をまとめてリウマチ性疾患や単にリウマチと呼びます。
関節リウマチはリウマチの中でも患者数が多く、日本で70万人~100万人ともいわれています。そのうち8割が女性ですが、なぜ女性に多いのか、はっきりしたことはまだわかっていません。
好発年齢は30~40歳代が多く、家事や仕事に多忙な年代だけに、患者さんの悩みも大きいのが現状です。また、患者の血縁者には関節リウマチの人が多いという統計もあります。
主な症状は、手足をはじめ、全身の関節が腫れて痛み、特に手指がこわばり、進行すると関節が変形します。
また関節以外に皮膚、肺などの全身症状を伴う場合もあります。症状や進行の程度は、人によってさまざまです。 関節リウマチの初期に現れる症状には、
①朝起きた時に手足がこわばる
②手足がチクチクと痛んだり、しびれたりする
③左右複数の関節が痛む
④全身疲労・微熱・食欲不振がつづく
等があります。
関節リウマチは、ある遺伝的要素をもつ人が何らかの原因で免疫異常を引き起こして発病するのではないか、と考えられています。
自己免疫が関係しているようですが、詳しいことはまだ解明されていません。
自己免疫異常が起きる原因にはいろいろな説があります。そのひとつとして、細菌やウイルスなどの感染が関わっているのではないかといわれています。
また、発症しやすい体質の人が、過労、ストレスや出産などがきっかけになって発病することもあり、女性に多いことから女性ホルモンが関与しているともいわれています。
いずれにせよ、関節リウマチになる原因はひとつだけではなく、複数の要因が複雑に重なり合って発病に至ります。
現代医学に基づく治療法としては、病気の進み具合や病態に応じて、基礎療法、薬物療法、リハビリテーション、外科療法(手術)などがあります。
鍼灸治療では、自然治癒力を高めることに重点をおきます。自分の身体は自分自身の力で治さなければいけないということです。薬に治してもらおう、手術で治してもらおうとこれらに頼ってばかりではいけません。
必要な薬や手術とそうでない物があり、上手に使い分ける事が大切です。
自分の力で治すという意識を持つ様にしていただけると、身体における気の流れ方(自然治癒力の出方)がちがいます。
具体的な治療は、リウマチだからといって特別に治療法が他の症状と違うわけではありません。
鍼灸治療の目的は、関節の変形や痛みや腫れに勝つ力、それらを治す元気を手助けすることです。そこが、近年対症療法中心となっている現代医学との大きなちがいです。
(文責:吉田)
※「清野充典の「東洋医学ひとりごと」」保健・医療・福祉に関する最新情報や東洋医学関連のひとりごとを掲載しております
※鍼灸医学・医療等に関して詳しくお知りになりたい方は、「清野鍼灸整骨院」をご覧いただきたく思います。
【東洋医学専門医療機関】
「清野鍼灸整骨院 府中センター」
場 所:東京都府中市八幡町3-3-5 大久保ビル1階
院 長:吉田卓司 鍼灸学士
鍼灸師・柔道整復師
外来専門診療室
鍼灸総合治療室・整骨接骨治療室
(平成3年(1991年)4月6日開設)
鍼灸内科 骨折
鍼灸外科 脱臼
鍼灸整形外科 捻挫
鍼灸婦人科 打撲
鍼灸小児科 挫傷
鍼灸心療内科 スポーツ外傷
鍼灸精神科
鍼灸神経科
鍼灸老年科
鍼灸難病科
受付時間:平日 午前9:00~12:00
午後3:00~7:00
土曜午前9:00~12:00
午後3:00~6:00
休 日:木曜午前(隔週)・日曜・祝日
電話番号:042-335-3770
Posted by 清野充典 at 09:07│Comments(0)
│鍼灸治療について
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。