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2018年05月09日

喘息と鍼灸治療


【はじめに】
 気管支喘息やアトピー性皮膚炎などは、アレルギー疾患と言われています。

 アレルギーという言葉は、良く耳にすると思いますが、どんな病態かご存じでしょうか。

 今回は、アレルギー疾患である気管支喘息について、お話いたします。


【アレルギー疾患とは】
 アレルギー疾患は、異物排除の生体反応です。

 発疹が出る、下痢をする、呼吸が早くなるなどの症状は、誰の体にも必要に起こり得る生体反応です。

 現代医学は、昭和30年代の中ごろまでは、「体質は変わりえない」としていました。

 アレルギー体質とは、その人の免疫の状態に深く関連しています。

 身体に害のあるものが入った時、それに備える細胞がリンパ球です。

 このリンパ球が多く備わっている人が、アレルギー体質と言われます。


【気管支喘息の症状と治療法】
 西洋医学では、喘息の治療は、体質を変えるのではなくアレルギー反応を抑えればよい、というのが常識でした。

 しかし、体外に異物を排除する反応であることを忘れてしまうと、根本的に治癒することが難しくなります。

 喘息では、気管支炎・気道過敏性が高い・気道の閉塞が、慢性的に起こっています。

 この病態が、背景にあるときに、発作の引き金となるハウスダスト・花粉・たばこなどの気道刺激物や気温・気圧の変化等により、夜間や明け方の時間帯に発作がおこります。


 治療には、吸入ステロイドや気管支拡張剤が一般的に行われています。

 しかし、免疫のしくみから考えると、気管支喘息は慢性炎症ではなく、抗原(異物)や精神的ストレスを体外に排泄しようと体が治すために起きる反射であることが分かります。

 長い目で見れば、原因となるものがあって反応を起こしている一過性のアレルギー反応であると考えられます。

 この間、体質の改善がなされない場合は、発作を繰り返します。


【根本的な治療とは】
 対処療法は、交感神経を刺激する作用の薬です。

 薬を吸入すると、喘息の発作が止まります。気管支喘息の対処療法を行うと、アトピー性皮膚炎に移行することがあります。

 皮膚に湿疹を生じる原因は、場所はどこでもいいから異物を排除したいという、体の反応です。

 喘息の病態は、副交感神経の反射です。副交感神経は、リラックス状態に働く神経ですが、副交感神経が優位になる夜2時を過ぎた頃が、発作が起こりやすい時間帯です。

 発作を回避するためには、

 1)排気ガスなど大気汚染の場所から逃れる

 2)過保護な生き方をやめる

 3)口呼吸をやめる

 4)運動や乾布摩擦で体を鍛える、などがあります。

 また、鍼灸治療で、自律神経の働きを整えることが出来ます。

 特に、小児喘息の方には、刺さずに効果のある小児鍼をお勧めします。

 小児喘息の治療は、小児鍼の道具を使って押したり、こすったり、ローラーなど転がして刺激をする方法ですので、安心して受けていただけます。

 成長という自然治癒力は、小さければ小さいほど、早く回復したいという力が働きます。

 また、薬の服用期間が短いほど、薬の作用が弱いものを使用されているほど、早い段階での回復か期待できます。

 小児喘息と診断をされても、恐れることはありません。

 心配な方は、小児科と鍼灸院の両方を受診していただければ、結構かと思います。

 病気にならない身体を作るために時間はかかるかもしれませんが、是非続けていただきたいと思います。
(文責:吉田)

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