2017年04月22日
爪周囲炎と鍼灸治療
爪周囲炎とは、足や手の指先が化膿してしまうことです。
爪の周囲が赤く腫れたり、膿(うみ)がたまってしまい、症状が悪化すると、とても強い痛みを伴い、歩けなくなることもあります。
手より足の爪に起こることが多いのも特徴です。このほかに指先の腹側が化膿するひょうそ(瘭疽)という病態があります。
初期症状(急性炎症期)としては、歩いたり体重をかけると、爪の周りや親指の先が痛くなり、熱を持つこともあります。
症状が進行すると、爪周囲の痛みに加え、赤く腫れて、さらに進行すると膿がたまります。
膿がたまる時期が過ぎると肉芽(にくが)ができてしまいます。肉芽とは、ぶよぶよとした出血しやすい箇所です。この時期になると、痛みで眠れないこともあります。
爪自体の問題としては、巻き爪や爪を切るときの不注意から起こる深爪やささくれ(さかむけ)なども原因になります。
また、指の打撲や骨折で起こる二次的な爪の損傷も原因となります。不潔な環境でこれらの原因が伴うと、爪の周囲が赤く腫れるなどの炎症を起こしてしまいます。
爪周囲炎の症状は、爪の両脇や爪の根元に出ます。足にはばい菌が繁殖しています。清潔に保つことを怠ると炎症につながります。
現代医学的な治療では、症状が軽い初期の場合は、炎症部分の消毒と消毒液による湿布をします。
必要があれば、抗生剤を内服します。膿がたまっている場合は、切開して膿を出します。巻き爪の場合は、爪の生え際から爪が食い込んでいるところを切除します。
鍼灸治療では、灸治療を主に行います。
爪の生え際の角、爪の上や手足のツボに灸をすることにより、短期間で治すことが可能です。
鍼灸治療が最も適応するのは、化膿していない軽症のものですが、化膿または切開したものでも回復を早めます。
爪の周囲は、いつも外傷などの危険があり、爪周囲がささくれなどで傷ついた場合、そこから菌が入りやすくなります。
痛みを伴った場合は、自己判断せずに初期段階でご相談していただきたいと思います。
(文責:吉田)
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※鍼灸医学・医療等に関して詳しくお知りになりたい方は、「清野鍼灸整骨院」をご覧いただきたく思います。
【東洋医学専門医療機関】
「清野鍼灸整骨院 府中センター」
場 所:東京都府中市八幡町3-3-5 大久保ビル1階
院 長:吉田卓司 鍼灸学士
鍼灸師・柔道整復師
外来専門診療室
鍼灸総合治療室・整骨接骨治療室
(平成3年(1991年)4月6日開設)
鍼灸内科 骨折
鍼灸外科 脱臼
鍼灸整形外科 捻挫
鍼灸婦人科 打撲
鍼灸小児科 挫傷
鍼灸心療内科 スポーツ外傷
鍼灸精神科
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受付時間:平日 午前9:00~12:00
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休 日:木曜午前(隔週)・日曜・祝日
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2017年04月14日
リウマチに有効な鍼灸治療
関節や関節の周囲の骨・腱・筋肉などに痛みが起きる病気をまとめてリウマチ性疾患や単にリウマチと呼びます。
関節リウマチはリウマチの中でも患者数が多く、日本で70万人~100万人ともいわれています。そのうち8割が女性ですが、なぜ女性に多いのか、はっきりしたことはまだわかっていません。
好発年齢は30~40歳代が多く、家事や仕事に多忙な年代だけに、患者さんの悩みも大きいのが現状です。また、患者の血縁者には関節リウマチの人が多いという統計もあります。
主な症状は、手足をはじめ、全身の関節が腫れて痛み、特に手指がこわばり、進行すると関節が変形します。
また関節以外に皮膚、肺などの全身症状を伴う場合もあります。症状や進行の程度は、人によってさまざまです。 関節リウマチの初期に現れる症状には、
①朝起きた時に手足がこわばる
②手足がチクチクと痛んだり、しびれたりする
③左右複数の関節が痛む
④全身疲労・微熱・食欲不振がつづく
等があります。
関節リウマチは、ある遺伝的要素をもつ人が何らかの原因で免疫異常を引き起こして発病するのではないか、と考えられています。
自己免疫が関係しているようですが、詳しいことはまだ解明されていません。
自己免疫異常が起きる原因にはいろいろな説があります。そのひとつとして、細菌やウイルスなどの感染が関わっているのではないかといわれています。
また、発症しやすい体質の人が、過労、ストレスや出産などがきっかけになって発病することもあり、女性に多いことから女性ホルモンが関与しているともいわれています。
いずれにせよ、関節リウマチになる原因はひとつだけではなく、複数の要因が複雑に重なり合って発病に至ります。
現代医学に基づく治療法としては、病気の進み具合や病態に応じて、基礎療法、薬物療法、リハビリテーション、外科療法(手術)などがあります。
鍼灸治療では、自然治癒力を高めることに重点をおきます。自分の身体は自分自身の力で治さなければいけないということです。薬に治してもらおう、手術で治してもらおうとこれらに頼ってばかりではいけません。
必要な薬や手術とそうでない物があり、上手に使い分ける事が大切です。
自分の力で治すという意識を持つ様にしていただけると、身体における気の流れ方(自然治癒力の出方)がちがいます。
具体的な治療は、リウマチだからといって特別に治療法が他の症状と違うわけではありません。
鍼灸治療の目的は、関節の変形や痛みや腫れに勝つ力、それらを治す元気を手助けすることです。そこが、近年対症療法中心となっている現代医学との大きなちがいです。
(文責:吉田)
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