2017年03月06日
高血圧に効く鍼灸治療
高血圧は、血圧の調節にかかわっている交感神経の興奮が過剰になり、
血管を収縮させるホルモンの異常、
アルコールや塩分の取りすぎによる循環血液量の増加、
肥満や運動不足、喫煙などによる大動脈の弾力性の低下からおこります。
高血圧の状態が長く続いていると動脈硬化が促進されます。そのため、血管が密になっている脳や心臓、腎臓に影響がでます。
当院では、毎回血圧を測定しています。
医療機関での正常範囲は、「収縮期血圧140㎜Hg未満、拡張期血圧90㎜Hg未満」です。
自動式の家庭用では、「130㎜Hg/85㎜Hg」となります。
薬物治療を開始する時は、ゆっくりと時間をかけて目標値まで下げていきます。
75歳以上の場合は、「150㎜Hg/90㎜Hg」をとりあえずの目標にします。
医師は、命を救う、事前に病気を防ぐという価値観をもっています。したがって、血圧が高いから薬を飲まなければならないということになります。
しかし、薬を飲むこと自体に抵抗があり、ストレスとなっている患者さんも多いのではないでしょうか。
降圧剤の組み合わせはいくつかあり、患者さんの状態にあわせて処方されています。
どんな薬にも少なからず副作用や内臓への負担がかかります。
そこで、鍼灸治療による、内臓を回復させる治療があることを知っていただきたいと思います。
鍼灸治療でも、高血圧を予防し、血圧の安定をみることは可能です。
治療も継続をすることが必要です。
治療というよりも健康の維持をしていくためには、生活習慣の見直しや運動習慣がなければ改善することはできません。
その上で、鍼灸治療をすることにより、身体のどこの働きが悪くなってバランスを崩しているのかを探し、身体の調和をはかります。
生活の改善やヨーガなどの運動のアドバイスもさせていただきます。
身体がスムーズに働くことができる状態にもっていけると思いますので、是非ご相談ください。
(文責:吉田)
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